LCK2025 プレイオフの現状をおさらい

LCK2025のプレイオフもいよいよ終盤戦。上図がFandomさんから引用させて頂いたトーナメント表だが勝者ブラケットではKTとHLEが上位を確定している一方で敗者ブラケットになぜか今年のMSI覇者Gen.GとWorlds2連覇中のT1が落ちてきているという不思議な状況に。さらにはプレイインから上がってきたDKが同じくプレイインから上がってきたBFXを3-1で下し、本日、9月18日17時(日本時間)よりT1 vs DK戦にて雌雄を決することに。

LCKからのWorlds選出枠は上位3チームが本戦参加、4位チームはWorldsの予選、プレイインステージから参加、という合計4チームとなっているため、T1が確実にWorldsに出場するためにはこの今日のDK戦は非常に重要な1戦となります。というか、MSI覇者であるGen.GはLCK選出枠とは関係なく既にWorlds進出が確定しているので、Gen.Gが下位敗退すればLCKから合計5チーム進出、なんてこともあり得た訳ですがそこはGen.G、流石に負けなかったですね。MSI覇者枠関係なく、しっかりとこのLCKプレイオフも上位に残り優勝を狙える位置にまだしっかりと残っています。

9月17日に行われたDK vs FPX戦からDKの構成を考察

1戦目、DK勝利。MIDはライズ対アニーでライズが3Kほどゴールド有利。TOPはファイター対決、SUPはメイジ対決で共にフロント薄目の構成。JGのジャーヴァン分、ややDKが固めの構成か。

2戦目、DK勝利。1戦目とは打って変わってTOPとSUPが全て固めのタンクチャンプ。JGは共に近接ファイター。MIDはDK側がベイガー、FPX側がビクターとCC&ゾーニング型のレイトスケール型メイジ。ダメージキャリーの枠は双方趣が異なっておりDK側はジグスAPCでポーク型、対するFPXはルシアンでインファイト寄りのADCでした。魔法ダメージが濃いDK側の方が防具積まれるとキツイか?と思いきやサイオンの陰からベイガーとジグスがしっかりダメージを出し切ってキッチリキャリーして勝利。

3戦目、FPX勝利。JGのナフィーリが序盤得たキルからしっかりスノーボールして6キル計上したことと、BOTレーンのザヤラカンコンビがしっかりと機能してこちらも6キルを上げたことで安定した勝利。

4戦目、DK勝利。ここで3-1で勝敗が確定して本対決の最終戦となる。内容としては典型的なMID-JGラインのゲームでゾーイのレーン戦の強みとリーシンの序盤のガンク能力の高さを活かして更に加速させる形でWinレーン・Winゲームを実践した形。FPX側ジャングル内も安定してファームできる状況ではなくなっていたのが印象的でした。

と、DK戦を振り返ると勝つときはMID-JGラインがいずれもしっかりと機能してマップの視界とジャングル周りの支配力をしっかりと高めてドミネイトしていく展開が印象的でした。これは昨今のLOLの勝ちパターンとも言え、結果としてプロシーンではMIDに機動力が高いorレーン戦で主導権を取ってJGカバー力を高めるMIDを選定される機会が多く、総じてMIDの試合への影響力が高まっているメタと言えそうです。そういう意味では2戦目のようにベイガーMIDがフィアレスドラフトの前半で出される展開は若干意外にも思われました。ただ、LCKではジグスも結構見る構成でタンキーな構成で揃えてCC&ポークでオブジェクト前の睨み合いを制していく、というのも相変わらず選択肢としては残っているとも言えます。

いずれにせよ、ここで掲出されているMIDチャンプ、ライズ・ビクター・アジール・タリヤ辺りは今日のDK vs T1戦でもピックされる可能性が高いチャンプと思われるため、チーム全体のバランスや構成も踏まえつつ見守りたいと思います。セラーノ的にはT1もDKも好きなチームなのでどちらか敗退してしまうのは心苦しい思いでもあるのですが、やはりT1のいないWorldsなんて楽しくない!とも思いますので是非頑張ってしっかりと勝ち進んで欲しいところ。17時から見守りたいと思います☆