最短で3勝を達成した2チームはKTとAL

スイスステージ3日目、3-0で全勝優勝をいち早く達成したのはKTとAL、中でも先にストレートで勝敗を決めたのは上図の通りKTでした。ちなみに今回のWorlds公式放送、試合直後のリザルト画面が出る場合と出ない場合があるため、同じ形式で全ゲーム上げられないのが残念なところ。上図は1ゲーム目の終盤です。

KT側はキルカウントだけ見ても27-10と中国3番手のTESを圧倒する勢いで初戦を先ず勝ち取りました。

そしてこちらが2戦目のリザルト画面。キルカウントで18-7、ドレイクも4-1、バロン獲得してのゲームエンドという流れ。全般を通してWINレーン・WINゲームを実践していた感じで序盤から主導権を掴みつつ、オブジェクトファイトではレネクトン、トランドル、カシオペヤといったCC厚めの構成で、さらにSUPのアリスターも絡めてガチムチファイトで轢き殺して行った感じ。この構成相手にJGゼドはちょっと仕事ができない印象でした。

試合を終えて階段を下りてくるときのKTの面々。みんな嬉しそう(笑)特にSUPのPeter(画像先頭、眼鏡をかけたプレイヤーです)は試合中も非常に表情豊かでチームのムードメーカーといった様相を呈していました。

チームを支えていたコーチ陣も非常に嬉しそう。今日は2戦とも、試合後の笑顔や爽やかなシーンがとても印象的でした。LOLってスポーツっぽくなってきたなぁ、とも感じた瞬間。LCKから参加している4チームのうち、GENでもHLEでもなく、T1でもなく、KTが全勝で先ずノックアウトステージへ進出を決めたのはなかなか感慨深いものがあります。

2戦目のCFO対ALは序盤はCFOリード

続く2戦目は先日T1を倒したLCPの1位通過チーム、CFOと中国2位のALの対戦です。CFOは以前から強いイメージでしたが、あくまでマイナーリージョンでとても強い、といったイメージでしたがここ1年~1年半位で一気にメジャーリージョン相手にも勝てる雰囲気を出して来ている印象があります。まさかLCPの代表チームがT1を倒したり中国の上位チームを圧倒して先手を取っていくとは、一昔前から考えると考えられない躍進だと思います。

ちなみに1戦目はADCであるDoggoがコーキでキャリーしきったゲームダメージを見るとMIDのオーロラも存在感ありますが、それ以上にTOPのサイオンも非常にパワフルで強固にフロントを張っていました。CFOは個人的にはADCのDoggoを活かすべくチーム全体がしっかりフロントとCCを組んでいくイメージ。

このまま2戦目も獲るか?と思って見ていましたが、2戦目は上図の通りALの勝利。スコアだけ見るとMIDでアカリが上手くワーク仕切れなかった印象。Doggoは相変わらず存在感を放っていましたがMID&JGのコンビがダメージ面でもCCやゾーニングといったサポート面でも仕事をさせてもらえてなかった感じ。

シンジャオはRで一時的に無敵に近い耐久を見せてきますし、オリアナのバリアを付けて飛び込まれるとブラウム1枚ではフロントもCCもちょっと足りないかな、という心象です。CFO側のJGパンテも育っていたら強いし跳ね返せるのでしょうが序盤コケるとどうしても柔らかい。スキルでWのスタンからEのバリアで疑似タンクは一瞬可能ですが、本質的にファイターなのでそれほど固い訳ではないので一瞬を凌がれると相当キツそうでした。

CFO側はMIDのHongQがいかにDoggoをはじめとしたチーム全体を活かすピック&動きができるのか、がとても重要かつ難しそうですね。でも、そんな風な視点でこの対決を見ているとなかなか面白い一戦でした。

3戦目はリザルト画面が無かったので、終盤の画像から、こんな感じ↑

CFOのMID、HongQのタリヤに対してALのMID、Shanksが出したルブランがしっかり刺さってゲーム全体を支配している感じでした。機動力もあり、CCもあるため一度流れが傾いてしまうと厳しい展開になります。

CFOもノーチ、レネク、ヴァイといったフロント陣にタリヤのCCも絡めつつDoggoのMFでガンガン立ち向かっていてなかなか見所は多かったのですが、、、

アタカン前のこのシーンとかもそう。「おぉ!?」と思う一瞬ではあったのですが、どうしてもMFのRは瞬間火力になってしまうため、ハマれば一瞬で全てを決してくれるのですが、ALクラスの相手の場合はなかなかそうもいかず、Rを上手く捌かれてしまうとその後、CFO側に武器が乏しく結局MFのR後のDPS勝負で負けてしまう展開に見えました。ルブランやレクサイといったブリンクチャンプが敵に多かったのも苦しさの一因だったように思います。

とはいえ、CFOはAL相手に正面からしっかりと接戦を演じきった形で、負けこそしたものの、前日T1に勝ったのがフロックではないことを証明した地力の高さを見せてくれました。まだまだスイスステージで1敗しかしていないチームですのでノックアウト進出の可能性も全然高いと思います。

CFO対AL戦の後のプレイヤー同士の爽やかなシーンも印象的

冒頭に挙げた画像がこちらですが、試合後のプレイヤー同士の労いのワンシーンが印象的でした。サモナーズリフトもこの位、スポーツマンシップに満ち溢れてくれることを切に願いたいところ。。。

そんなわけで、スイスステージ3日目を消化して現在はこんな感じ↑

明日からラウンド3の後半戦、1-1同士の死闘が始まります。2敗するとリーチということもあり、ここから先はどのチームも死に物狂いで1戦1戦を勝ち取りに行く空気になってくるはず。見所が沢山です。推しチームをしっかり応援しつつ、見守っていきましょう。