GAME1 G2のオリアナ&シンジャオ対TESのアカリ&ウーコン

GAME1はブルーサイドTESの1stピックがウーコンJGのピックで始まり、返す形でG2がMIDオリアナを選択。その後G2はJGにオリアナと相性の良いシンジャオを選択し、ラストピックはSUPのレルで締める形でバンピックを終えました。

いずれのチームもフロントはタンク&ファイターが潤沢で後衛のADCはポークタイプ。TES側はMIDのアカリやTOPのアンベッサでアサシンを狙える構成であるのに対してG2側はMIDオリアナで戦場のコントロール力を重視した構成。

試合が進行する中で感じたのは「G2がTESを捉えるにはCCが足りなさそう」ということ。ブリンクや煙幕を持つアカリ、縦横無尽に動き回るアンベッサ、分身とブリンクを持つウーコン、といった感じでTES側のチャンプは単一CCだと捉えるのが難しいチャンプが多く確定CCを持たないG2の構成だと落とし切る流れに持っていけません。他方、TES側はバースト火力の高いアカリを筆頭にG2のSUPであるレルやJGのシンジャオを確実に落としていきます。

上図画像は24分時点のものですがこの時点でゴールド差7.5K、アカリが8キルを保持する形となり大勢は決した感じでした。あとは詰め将棋のような形でゴールド差を活かして試合を畳んでいきGAME1はTESの勝利となります。

GAME2 G2の異色ムンドJG構成はTESに刺さるのか?

GAME2のバンピックは上図のような感じ。ブルーサイドのTESが1stピックにJGのキヤナを押さえる一方でG2はMIDライズとJGムンドを押さえさらにはTOPもガリオで固めます。TESは割とスタンダードな構成であるのに対してG2側はMID登用が多いガリオをTOPに当て、プロシーンでのJG起用は少ないムンドをJGに持ってくるという若干異色の構成。ムンドとライズの後半のスケーリングの良さを意識した構成の様に見えます。

↑GAME2は開始序盤から試合が動きます。3分台ではJGムンドが体の強さを活かしてタワーダイブを試みるなど積極的に動き13分経過した時点でキルカウント5-2。ゴールドで2KほどG2側が上回ります。

↑その後、試合は進展して上図は24分時点。4-0-3で2コア半の装備が入ったムンドは三人からフォーカスを受けても落ちません。絶対的に強固な壁をフロントに据えてG2のADC Hans Samaのルシアンもキルを積み上げていきます。

試合が大きく動いたのは25分時点。遭遇戦でTESのTOPランブルが落ちて4人対5人になったことを契機にG2はこっそりとバロンをラッシュ。これに気づいたTESが裏から阻害しに行くもののG2の反転を受けて3-0のキルトレードでMIDヨネ以外が落ちる形となり、G2はそのままバロンを奪取します。

そこから先はほぼ詰め将棋。バロンバフと大きくスケーリングしたムンドを軸にTES陣営へのシージが着々と進み最終的には32分でキルカウント22-11、ゴールド差10KでG2がGAME2の勝利を納めます。

GAME1ではTES側の方がフィジカル面などでG2よりも練度が高いように見えましたが、こうしたちょっと異色の構成で想定外の流れを作るとG2側も十分に戦えることを見せつけた形で進行したGAME2だったと言えるかと思います。

GAME3 G2側はアイバーン編成、対するTESはエズカルマ

GAME3のバンピックは上図のような形。ブルーサイドのTESが1stピックでJGトランドルを押さえるとG2側はADCケイトリンと共にJGアイヴァーンをピック。TES側がエズカルマで強めのポークDUOをBOTレーンに構えるとG2側はSUPにスレッシュを置きつつ、ラストピックはMIDサイラスで締めくくりました。

GAME2でも触れたように、やや異色の構成になると強みが増す印象の強いG2ですが、このアイヴァーン構成はSUPがスレッシュということも考慮するとダメージが足りるのかどうかが少し心配です。TOPのレネクトンも後半割と失速するイメージがありますのでTES側がエズカルマに加えてMIDフェイ、TOPエイトロックスとダメージソースが潤沢であることと比較するとなかなか試合運びが難しそうな構成に見えます。

試合が始まると双方共にキルがあまり入らない展開。ゴールド的にもキルカウント的にも拮抗した展開。タワー数も17分時点だとイーブンです。オブジェクトもTES側が2ドラを先行しているのに対してG2はヴォイドグラブ3匹とヘラルドを押さえており、こちらも五分の展開と言えそうです。

↑試合が大きく動いたのは4ドラ発生前に視界を確保するための26分のこの戦闘。視界を確保していたG2側がレネクトンのブリンクインからラッシュでTESのMIDフェイを落としますが、その後の長い集団戦で最終的には2-4のキルトレードで4ドラ目を落としてしまいます。

↑唯一生き残ったCaps選手のMIDサイラスもこのHP。あわやACEという展開で4ドラを奪取されただけではなく、そのままバロンまで落としてしまう流れとなります。

4ドラに次いでバロンも落としてしまったG2はその後のシージも耐え切れず、そのまま本陣を落とされてGAME3は終了となります。やはり中盤以降、エイトロックスの存在感が上がってきていた中で相対的にレネクトンの圧力が下がっていったことがオブジェクトファイトで劣後する要因だったようにも感じます。またTESのJGトランドルはRで敵単体を相当弱体化できるため、サポートキャラが多くキャリーが少ないG2の構成だと集団戦時、余計に苦しい展開になった、とも言えそうです。

GAME4 G2はHans Samaドレイブン+Capsシンドラという構成

GAME4は上図のようなバンピック展開。ブルーサイドのG2がドレイブンを1stピックし対するTESがザヤラカンをピックする形でバンピックが始まります。MIDはCapsが後出しでシンドラを選択しラストピックはTES側がTOPナーを選択して終了。TESのJGナフィーリは対象不可スキルやブリンクスキルも保持しておりアサシンもできる強いチャンプですがCCに欠けるため、TES側のCC要素がラカンW&R、ビクターWにあとは局所的にナーとザヤのCCが発生する程度、という印象なので足りないのでは?とも思いましたが、G2側がベタ足のノーブリンクチャンプばかりだったので、これで足りる、という判断なのかもしれません。

いずれにせよHans SamaのドレイブンとCapsのシンドラは過去に何度も良いパフォーマンスを見せて来ていた得意ピックの一つだと思いますので、少し楽しみです。

↑GAME4は本当に静かな滑り出しで8分時点までお互いノーキル&ゴールド差なしで進展。しかし、8分40秒時点でヴォイドグラブファイトでG2のHans Sama選手のドレイブンがファーストブラッドを獲得します。G2に流れが来るか?と思いつつも、MIDレーンでシンドラが思いのほかビクターに苦戦していたのが序盤の展開としては印象的。まあ、ビクターはレーン戦で不可避のEスキルを保持しており強いチャンプではあるのですが。

↑その後、20分近辺までG2がややゴールドリードで進展していた中で、流れが変わりそうなアタカンファイト。先にアタカンを触っていたのはG2ですがそれに気づいたTESがTOPナーをテレポートで呼び寄せて5対5の集団戦を挑みます。アタカンは戦っていると防御力を下げる強いデバフをばら撒くため、先に触っていたG2側はなかなかの不利を背負いそうです。

アタカンの体力が徐々に削られていく中、TESがじっくりと圧力をかけてきて最終的にはアタカンのキルはTESのJGナフィーリに奪われてしまいます。また、何とかアタカンを確保しようとギリギリまで粘ったG2のJGポッピーはほぼ瀕死といった状況。G2からすると非常にマズい展開。。。

結局アタカンを奪われた後、0-3のキルトレードで人数差が出来てしまったG2はそのままドラゴンも落とします。元々かなり拮抗した展開だっただけに、獲得するとレベル差が産まれるアタカンを落としたダメージは大きく、戦闘でTES側に入ったゴールド、さらにはこのドラゴン分の有利なども合わせると同じ当たり方をするともう勝てない、といった差がついてしまったように思います。

こうした展開になると、後は詰め将棋の世界です。そして、中国チームと韓国チームはいずれも、こうしたある程度のチーム差が生じた後の詰め将棋はミスをしません。発生したゴールド差を踏まえてじっくりと視界を確保し、バロン獲得からの本陣シージでGAME4終了となります。

これにてゲームカウント3-1でTESがベスト4へ進出となりました。G2はいつも面白い試合展開を見せてくれるので好きなチームの一つなのですが、このベスト8で消えてしまったことが残念です。明日のT1対ALの勝者がどちらになるかはまだわかりませんが、この時点でノックアウトステージの残留チームが全て中国&韓国のチームになってしまったのは若干寂しいような気も。とはいえ、いずれも世界のトップクラスの強いチームばかり残っていますので、残りの試合も非常に楽しみです。

ちなみに勝敗予想(ピッケム)は現在こんな感じ

ノックアウトステージは今のところ全て当たっています。ただ、この先はT1に贔屓目に入れていますので、当たると嬉しいところではあるのですが、外れる可能性も高いピッケム、とも言えます。とはいえ、T1が勝って、ピッケムも当たったらそれが最高なので、このピッケムを胸に、T1をしっかり応援したいと思います。

※最後に、、、本日のG2対TES戦は以下の公式Youtubeチャンネルで全ゲーム視聴可能です。